ノンスポーティング ♂:25-32cm
♀:25-30cm

理想的な豆柴の体高は
♂:30cm
♀:28cm

体重による規定はない。
体高が25cm未満も豆柴であるが、その繁殖は充分な注意が必要である。

序文

日本国内では、1970年代より数多くのブリーダーが柴犬の小型化に取り組んできた。
当時の日本では、日本犬に人気が集中しており特に小型犬の柴犬はその傾向が強くまた個体の完成度が高いこともあり豆柴の祖犬となるべき因子をもつ小さな柴犬を求めることは困難を極めた。 大阪においては、西山 重幸氏が1973年より関西・近畿・四国地域の柴犬を中心に30世代余りの繁殖を行っていた。2011年に過去に繁殖した在舎犬113頭と繁殖犬24頭の体高測定と犬体の調査を行い全ての犬が豆柴と呼べるに相応しい犬であった。

一方、熊本県の向 一助氏も永い年月を費やし九州地域の小型柴犬を中心に繁殖を行った。当初40数頭の体高測定と犬体の調査を行い、1年後の2012年の系統犬150頭余りの体高測定ではその犬たちは完璧に豆柴と称するに相応しい犬であった。

ここに西山 重幸氏の摂州宝山荘と向 一助氏の阿蘇ムカイ荘の作出犬を豆柴の祖の犬として認定した。

概要

豆柴は、日本人が古来より愛し続け育成してきた柴犬を現代の生活環境に順応させるべく、体型の小さい柴犬を選び何代にもわたり交配したものである。
その遺伝的特質は柴犬の特徴を著しく受け継いでおり、素朴でありながら気品に満ちており、従順で万人に忠実である。小型犬ながらも、古武士のように凛とした風貌と敏捷性は柴犬そのものであり、加えて、小型化による愛らしさと従順な性格を伴う犬種である。

一般外貌

先祖犬である柴犬の特徴をいかんなく発揮し、外貌は柴犬そのものであるが、小型家庭犬として性格は明るくフレンドリーであり、性質はシャイであってはならない。雄は雄らしく、雌は雌らしい外貌を有さなければならない。その特徴は顔貌に顕著に表れる。外貌・顔貌ともに中性的なものは好ましくない。

体躯

体高が10に対し、体長は11が理想的な体躯でありそれを支える四肢は丈夫で引き締まった筋腱を有することが望ましい。

頭部

体躯に釣り合う頭部を持ち、正面からの顔貌は柴犬に比べ、やや丸みを有するように見える。額はほどよく広く扁平であり、狭いものや皺のあるものは好ましくない。

顔貌

柴犬の精悍な表情に比べ、小型化された豆柴の顔貌はその体格に似合う愛らしい表現がなければならない。ストップは、柴犬に比べ僅かに深く頬は豊かに張りが無ければならない。雄は力強く、雌はやさしさがあり、いずれも品性を漂わす。

小さく三角形でやや前傾し力強く先端まで立ち、内側の縁線は直線で、外側の線はゆるやかな弧を描く。耳幅と長さは顔貌に合った、程良い大きさが好ましく、極端に狭いもの、広いもの、大きいもの、小さいものは好ましくない。また、厚みのある健全性を有するものを良とする。

凛とした力があり、暗褐色の深みのあるものがよい。丸みを有する目は好ましくない。目頭から目尻の延長線は耳に向かいやや吊りあがり、形状はアーモンドの形であるが上弦はやや角張り下弦は直線で柴犬の面影を強く残すものが最良である。

すべての毛色に対して黒色である。肉色や斑模様のあるものは好ましくない。活動時の鼻鏡は潤っている。形状は小さくまとまっているものが良い。

口吻

雄も雌もその長さは、鼻鏡端よりストップとストップから後頭骨端までの対比は4対6が最もふさわしい。丸みのあるしっかりとした力強さが望まれる。雌は雄に対してやや細く、雄も雌も口角は一直線によくしまり、黒く濃い色調をもっている。

強健なシザーズバイトであり、他の咬合は欠点となる。欠歯も欠点となる。

太く力強い頸は可動範囲も広く、頭部を支えるに充分な力量感を現していなければならない。

充分に発達しその形状は卵型であり、扁平したもの、丸胴は好ましくない。その深さは体高の半分が望ましく、力強いものが良い。

力強くまっす背線であり豊かな被毛に包まれている。

豊かな幅を有し力強くまっすぐに臀部にいたる。筋肉は、腰部から臀部の筋肉は充分に発達し、安定感とその運動機能を保持できるだけのものでなければならない。

腹部

胸部から緩やかに巻き上がり十分に発達した腹筋と背筋によって引き締まった輪郭を持つものを良とする。但し細すぎるのはよくない。

前肢

肩甲骨は後方に傾斜し脊椎骨と靱帯で接合し、肩甲関節は上腕骨と運動能力を発揮できる角度でつながり、発達した筋肉で覆われている。正面から見た前肢は肩幅で垂直に設置している。引き締まった趾は小さくまとまり、充分な厚みがなければならない。

後肢

前肢よりも力強い構造を有し、前肢以上に発達していなければならない。何故ならば、後肢は推進力を生み出すものであり、飛節は強靭で力強く、着地している状態で正しい角度を有していること。飛節に角度のないものは好ましくない。

太く力強く背を越えて位置する。その付け根部分は短く垂直に近い角度で立ち上がり尾先に向かって形状は巻き尾か差し尾であり、他のものは好ましくない。その形状と大きさは、体型と程良く均整がとれその長さは飛節を超えて程よい長さでなければならないし、形よくまとまっていなければならない。

被毛

2種類の毛質からなり、オーバーコートは硬く直毛でなければならない。柔らかい毛質や、ウエーブしたものは好ましくない。アンダーコートは稠密で綿毛である。

毛色

赤・黒・胡麻・白がある。赤・黒・胡麻は裏白でなければならない。
赤は、赤褐色から明るいものまである。
黒は、斑や白毛の位置・形状に品格があるものが好ましく、オーバーコートとアンダーコートの色合いと柴犬のもつ独特の黒毛で白・赤・黒と徐々に色素が濃くなっているように見え、遠くから望むといぶしのある黒色となる。赤い毛が毛先にのぞくものは好ましくない。斑は、外敵から目を守る擬似目の目的があり黒は、目の上の斑がくっきりと程良い大きさのものを有する。赤・胡麻にも薄くではあるがその面影がみえる。顎の白毛は黒毛との境界線が明確であり直線である。その幅は程良いものを良とする。胸の白毛は顎下の白毛部分と完全に隔離しているものが良い。犬体を側面より遠望すると胸の白毛が見えにくいものが好ましい。
胡麻は、赤毛地に黒の差し毛があるものでその黒の差し毛は頭部に達するものを良とする。
白は、純白でなく淡い黄色をしている。この毛色で注意しなければならないのは、鼻鏡・口角の色は必ず黒色でなければならないことであり、眼色は暗褐色か黒色でなければならない。

歩様

先祖犬である柴犬の面影を多分に残し、素朴でありながら気品に満ち、威風堂々した立ち姿から軽快で敏捷に歩行する。

以上